カンボジアとの国境にほど近い場所に位置する寺院。寺院の建築や装飾に、緑色や茶色のものをメインとして150万本ものビン(壜)が使われているという珍しい寺院。これは、僧侶Phra
Khru Vivek Dharmajahn(Luang Pu Lot)の発案によるもの。寺院建設当時、Luang Pu Lotは近くに大量のビンが捨てられているのを見て、これを利用することを思いついた。そうすれば、装飾や塗装をしなくてすみ費用の節約になるからだ。そして、初めは僧坊の中をビンで装飾した。やがて、住民たちも空きビンを持ってくるようになり、様々な建物に使うようになった。現在では、メインの建物だけでなく、門、涅槃物、鐘楼、僧坊、火葬用の窯、駐車場、トイレに至るまで使用されている。「ワット・ラーン・クアット(วัดล้านขวด)」とは、「百万本のビンの寺」という意味。
お隣の県であるローイエット県ポーントーン郡にも、ビン寺として有名なワット・バーン・ノーン・サワーン(Wat Ban Non Sawan/วัดบ้านโนนสวรรค์)がある。