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【 本当の「戦場にかける橋」の跡? 】
映画「戦場にかける橋(The Bridge on The River Kwai)」<1957年/イギリス、アメリカ>のモデルとなった橋(ソンクライ橋)は、本当はここであったとする説がある。2006年、日本の市民団体「マレー半島ピースサイクル(MPPC/Malay Peninsula Peace Cycle) 」が、そのことを確認したとのこと。それが、この場所らしい。コンクリート製の橋脚の跡らしいものと、当時のものかもしれない木材が転がっている。
MPPCによると、橋(名前は「ソンクライ橋」)は川底から橋桁最高部までの高さは15メートルを超えるという。また、高さ5メートルの橋脚を三段に継ぎ合わせた、三段架柱だったとのこと。
(ムアン・)カーンチャナブリーにあるクウェー川鉄橋は、1960年初め頃、映画「戦場にかける橋」が世界的にヒットしたことから、おそらくタイ政府が観光の宣伝用に「戦場にかける橋」のモデルであるとしたらしいとのこと。また、映画の原作であるピエール・ブールの小説でも映画でも、橋は木製で山深い場所に架けられていることから、クウェー川鉄橋だと当てはまらないとしている。
[ 創 建 ]
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【 データー 】
[ 所在地 ]
サンクラブリー郡、ノーン・ルー、ソーンカリア村
Sonkaria Village, Nong Lu, Sangkhla Buri District
บ้านซองกาเรีย, ตำบลหนองลู อำเภอสังขละบุรี
[ オープン ]
24時間
[ 休 日 ]
な し
[ 入場料 ]
無 料
[ TEL. ]
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[ URL ]
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[参考ページ]
クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)
泰緬鉄道/泰緬連接鉄道(タイ国鉄ナムトック線)
[ 交 通 ]
(行き方)
【ロット・トゥー】 サンクラブリー=スリー・パゴダ・パス(チェディー・サームオン)間を走るロット・トゥーで、ソーンカリア村の学校前(又は橋)で下車。サンクラブリーから所要約20分、スリー・パゴダ・パスから所要約15分。下車後、徒歩で数分。
↑ 民家
↑ 民家横の道
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ソンカリア学校<Songkaria School>
【本当の「戦場にかける橋」の跡はここだ? 】
VIDEO
COLUMN 【本当の「戦場にかける橋」跡を探せ】<2016年7月> by F.N.
本当の「戦場にかける橋」跡と言われる場所を目指すことにしました。サンクラブリーからスリー・パゴダ・パス行きのロット・トゥーに乗り、「ソーンカリア村」とだけ告げました。どこが村の中心部か分からないですが、村の学校の前(橋のたもと)でロット・トゥーは停まりました。幹線道路323号線をスリー・パゴダ・パスに向かって右側の橋のたもとに、タイ式リゾート風の店があったので、そこで「日本軍が架けた橋の跡はどこですか?」と訪ねると知らないとのこと。困りました。橋の跡は学校の前の川にあるらしいとの情報を持っていたのですが、学校があるのは左側で、学校の対岸は民家の敷地のようです。
民家に近付いてみると人がいて、こちらを見ていました。そこで、あいさつをしてきいてみると、知っているとのこと。それは、「トモー・イープン(ตอม่อญี่ปุ่น)」というのだそうです。訳すと「日本の橋脚」という意味になります。「敷地の中を通ってもいいですか?」と問うと、「OK」とのことでした。しかも、我々を案内するために付いてきたのです。チップ狙いかもしれません。ただ、ここを訪れる人は、めったにいないと思うのですが。
その人曰く、「今の季節は全てが水没していて何も見えないです」。なるほど、行ってみるとそれらしきものはほとんど何も見えませんでした。ただ、情報によると、橋脚の跡が岸にもあるはずなのです。それは沈んでいないのではと思い、「この先も行けますか?」と問うと「行ける」とのことでした。行ってみると、やはりありました。小さいですが、コンクリートの橋脚の跡と思われるものです。
ここで、疑問が浮かびます。「戦場にかける橋」というのは、もっと大きいのでは?というものです。しかも、川も大して大きくありません。案内してくれた人の話だと、橋は川のこの場所を横断する形ではなく、蛇行する川を縦断する形で架かっていたのだとか。という説明を受けても、正直、半信半疑な気がしました。ですが、「第二次世界大戦ブックス
62」(著者: クリフォード・キンビグ、発行: サンケイ新聞社出版局、発行: 昭和50年4月30日)によると、「今や有名な『戦場にかける橋』は決して、事実として存在はしなかったし、鉄道は川に沿ってはいたが、川を横断してはいなかった。」との記述があるので、案内してくれた人と内容が一致しています。
とにかく、それほど大きな川ではないし、深い谷を川が流れているというわけでもない気がします。見た限り、本当にここが「戦場にかける橋」の跡なのか? という疑問は残ってしまいます。とはいえ、とても興味深かったです。
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